ありすは

漫画の感想からほにゃららまですべては気まぐれオレンジでのんべらり。。。

2008年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年02月

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冬の窓際

今日は3連休2日目。明日も休みでとってもハッピー。
ハッピー、ハッピー。とってもハッピー。
でも、ジャンプは前回合併号で今週はお休み。。。

やばい・・・早速書くネタが一つなくなっちゃった。
てことで、ネタが無いなら自分で作れって事で、勝手にお話作っちゃうよ~。

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昼休みも終わり、また退屈な時間が始まる。
5時間目、科目は現代社会。教壇ではカツラの佐藤がなんか言ってるが、正直どうでもいい。
僕は窓際最後尾の超優良物件にて、冬の清々しい青空を見つめながら、最近ハマっているゲームの攻略法を考えていた。現代社会なんて教科は、センター試験くらいでしか自分は使わない。となれば、試験方法はマークシート。昔から勘だけは自信があった。もしかしたら、自分こそが人類初のニュータ○プなのかもしれないなんて考えてしまうほどだ。

「いけ、ファ○ネル!!」

心の中でつぶやいた瞬間、得たいの知れないプレッシャーを感じた。
間違いない。席替えで隣の席になった我が心のアイドル、ユキちゃんの視線だ。

「彼女が僕を見ている。」

そう思うと、急に心臓の鼓動が激しくなり、息が苦しくなる。顔が紅潮してきたのが、その熱で感じ取れる。これこそ恋。
1年の春、廊下ですれ違ったときから僕は彼女の虜となった。それから2年後、初めて僕たちは一つの教室で、思い出を共有できる存在となったのだ。まだ、一言も会話はしていない。だけど心では繋がっている。そう、今この瞬間こそ、僕たちが一つの存在となっているのだ。そう思えてくると、たまらなく嬉しい。

しかし、ふと不安になる。彼女は本当に、僕を見ているのだろうか。
視線は確かにこちらに向いている。しかし、僕の席の前は野球部のカワサキだ。僕より背も高く、成績もいい。クラスでの人気も上々だ。もしかしたら、彼女はあいつのことを見ているのかもしれない。そう思えば、思うほど不安は大きくなる。

「確かめなくちゃ・・・」

おそるおそる、彼女の視線を確認しようとする。
しかし、体が言うことをきかない。もし彼女がカワサキのことを見ているのならどうしよう。なんて思いと、急に僕と目が合ってしまったら彼女がビックリしてしまうだろう。という自惚れ、その両方が自分の中で駆け巡る。そして、その後者の思いが徐々に強まっていく。
もし、僕と彼女が目を合わせてしまったら、彼女はきっと自分の想いが、僕に気づかれてしまったと思ってしまい、きっと自分自身を恥じてしまい僕から距離を置こうとするかもしれない。そうなれば、今この時間、僕たち二人だけが共有する空間がもう戻ってこないかもしれない。僕たちのこの関係が崩れる。そう思ってくると、ますます彼女の目を見ることが出来なくなっていく。

しかし、そうなってしまってもいい。僕たちはもう高校3年生だ。もう次のステージに上がっていっても十分だ。この関係を一旦破壊して、再構築する。そして、僕たちの関係はさらに強固で深いものになるのだ、という、野心的な自分が顔を覗かせる。

一旦顔を出したこの野心的で乱暴な自分は、理性的で知的な自分を追いやり、僕に支配権を一気に握ろうとする。必死に抗う理性的な自分であったが、野心的な自分に感化されてしまい、すぐに同調することとなった。

かくして、僕はこの後の人生を決めるであろう、一世一代の行動をこの瞬間起こすこととなった。

野心的な自分と理性的な自分、この二つの自分が力を合わせた時、僕は自分でも信じられない能力を発揮する。確信に近いこの考えが、今の僕を無敵状態にさせてくれた。

大胆かつ冷静に、僕は動き出す。

まずは周囲の確認だ。もし、僕とユキちゃんが授業中に見詰め合っていたら、いくら僕たちの席が一番後ろとはいっても、間違いなく他の生徒に気づかれてしまうだろう。変な噂で彼女が傷つかないためにも、それだけは避けなくてはならない。

周囲の確認が終われば、いざ彼女の顔を見ようとする。しかし、いくら大胆な自分がでているとはいえ、体が易々と動かない。これは理性的な自分が足を引っ張っているに違いない。僕は軽く舌打ちをする。

少しずつ、理性的な自分を押さえ込みながら、ゆっくりと自分の顔を右に向ける。徐々に彼女の席の脚が見え、それが彼女自身の脚へと変わり、そして彼女の膨らんだ胸へとなる。

ここで一旦視線はストップ。

心臓の鼓動は激しさを増し、自分はここで死んでしまうのかと思う。しかし、ユキちゃんと思いが通じ合っていることが確認できれば、それで満足だ。そんな悟りを啓いたかのような考えが全身に伝わっていく。

一息ついて、目線をさらに上へと動かす。彼女の腕、彼女の肩、彼女の首、そしてついに彼女の顔を見る。


ユキちゃんは熱心にノートを取っていた。そんなまじめなところも素敵。
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| 雑記 | 22:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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